スカイプ(Skype)登場以前
インターネット電話は、チャットソフトの追加機能として開発されました。
チャットソフトとは、入力した文字をリアルタイムで相手に届けるソフトです。チャットソフトを使うことで、インターネットやパソコン通信を通じて、複数の人と文章で会話することができます。
かつての回線はナローバンドといわれる、遅い回線(一般電話回線やISDN回線など)が主流でした。
そのため、動画はもちろん、音声を送受信するだけの力がなかったのです。
しかし、ブロードバンド回線の整備が進むにつれて、チャットソフトに付加価値をつける動きがでてきました。音声や画像データを送受信できるチャットソフトの登場です。そして、高速なインターネット回線に定額でつなぎ放題という環境が一般家庭でも普通になった現在、インターネット電話は身近なものになったのです。
インターネット電話は、ユーザーの声をデータに変換し相手に届けます。インターネット電話ソフトの役割は、インターネット上の通話相手を探し出し、回線を確保し、音声データを変換・送受信します。
このように、複雑な過程を経過するため、ストレスなく会話を成立させるには回線速度はもちろん、パソコンやインターネット電話ソフトの処理能力も要求されます。スカイプ(Skype)登場以前にもインターネット電話ソフトは何百と開発されてきました。しかしながら、それらの製品はスカイプのように一般的に使われるようにはなりませんでした。
実用的な製品ではなかったからです。音声データをインターネットを通じて伝送するのが、意外に難しかったことがその理由です。